部屋を借りる時に「敷金、礼金」という言葉を見たことがある人も多いと思います。
敷金礼金は部屋を借りる時に必要になる初期費用の一部になります。
最近では敷金礼金を必要としない物件が増えているのをご存じでしょうか?
実は敷金礼金なし物件には明確なデメリットがあります。
今回は敷金礼金の「メリット・デメリット」をお伝え致します。
敷金・礼金とは何?
敷金とは?
敷金とは部屋を借りる時に大家さんへ払うお金になります。
敷金の使いみちは
①滞納した家賃の補填
②退去時の原状回復費用の一部
※敷金は退去時に返還される可能性があります。
礼金とは?
大家さんへ部屋を貸してくれてありがとう感謝を表すお金になります。
大家を行っている私としては、毎月家賃を貰っているにも関わらず礼金までもらうのはおかしいと思っています。
ただ、最近は礼金なしの物件も増えています。
※礼金は退去時に返還されないお金です。
敷金礼金なし物件のメリット・デメリット
敷金礼金なし物件のメリット
敷金礼金なし物件のメリットは初期費用を抑えることが出来る所です。
家賃10万円物件の場合
敷金礼金 あり物件 | 敷金礼金 なし物件 | |
敷金(1ケ月) | 10万円 | 0円 |
礼金(1ケ月) | 10万円 | 0円 |
仲介手数料(0.5カ月) | 5万円 | 5万円 |
前家賃(2カ月) | 20万円 | 20万円 |
火災保険(2年分) | 2万円 | 2万円 |
鍵代(1回) | 1.5万円 | 1.5万円 |
合計 | 48.5万円 | 28.5万円 |
このように金額で比較してみると初期費用の安さが解かると思います。
初期費用を抑えたい人にとっては敷金礼金なし物件はメリットになります。
敷金礼金なし物件のデメリット
①家賃が高い
初期費用が安い分、家賃に上乗せされている場合があります。
敷金礼金なし物件は通常家賃より5~10%高い場合が多いです。
敷金10万円+礼金10万円+家賃12カ月=140万円
敷金10万円+礼金10万円+家賃24カ月=260万円
敷金礼金0円+家賃12カ月=134万円
敷金礼金0円+家賃24カ月=268万円
1年間では敷金礼金なし物件の方が安いですが、2年間トータルで考えると敷金礼金を払った方が安いことがわかります。
②条件が悪い場合がある
そもそも、入居率がいい人気物件であれば敷金礼金なしにする必要はありません。
物件に対して何かしろのマイナスポイント(場所が悪い、設備が古い)がある可能性があります。
③解約金が高い
敷金礼金なし物件は解約金が高く設定している場合があります。
通常1年未満に退去する場合は家賃1ケ月分の解約金を支払うことで契約解除することが出来ます。
敷金礼金なし物件の場合は家賃2~3ケ月分と通常契約より多く支払う可能性があるので、契約前にしっかりと確認をしておいてください。
④入居者に問題がある
敷金礼金なしで相場より家賃が安い物件は入居者の質が悪い場合があります。
上記でも説明しましたが、人気物件であれば敷金礼金を無しにする必要がありません。
ゴミ出しなどの衛生面や騒音トラブルにあう可能性も頭に入れておいてください。
⑤物件数が少ない
敷金礼金なし物件が増えていますが、賃貸物件全体を考えるとまだまだ少ないのが原状です。
賃貸情報サービス(SUUUMO等)で敷金礼金なし物件を検索してみてください。
全体物件の1割も満たないことが解ります。
敷金礼金なし物件のまとめ
敷金礼金なし物件はメリットよりデメリットの方が多くあります。
しかし、部屋を借りる方や物件によっては敷金礼金なし物件の方が良い場合があるのも事実です。
入居年数によってもメリットデメリットは変わりますのでご自身の状況に合わせて判断をしてください。