前回は原状回復義務についてのルールについてご説明させて頂きました。貸主、借主のどちらの負担なのか?どこまでを負担すべきなのか?細かくお伝えさせて頂きました。今回は実際にうちで借主さんに修復費用を払って頂いた所のご説明させて頂きます。もし、前回のブログをご覧頂いていない方は是非こちらをご覧ください。
実際に借主さんに補修費用を払って頂いた事例
壁紙(クロス)の補修前
入居者の方は1年4カ月で退去されました。お部屋は全体としてキレイな状態だったのですが、クロスの一部破れが所々ありました。破れていなければ良かったのですが、破れているので補修費用を払って頂きました。
洗面所のクロス①
洗面所のクロス②
③廊下のクロスも小さな破れが多々ありました。ちょっと見にくかったスイマセン。一応、破れている箇所はテープを貼っています。
壁紙(クロス)の補修後
①洗面所のクロス
②洗面所のクロス
③廊下のクロス
こうやってビフォアーアフターを比べて見ると職人さんには足を向けて寝れません。補修して頂きました。
フローリングの補修前
こちらのお部屋は約7年間入居されていた方の退去後になります。病気で身体を悪くされていたので普段から掃除をしていない感じがすぐにわかりました。かなり汚れた状態で退去されフローリングだけでなく多くの補修箇所がありました。
部屋の全体像はこんな感じです。壁紙(クロス)は新しくした後の写真です。
フローリング全体がかなり汚れている状態でした。
見て頂くと解ると思いますが傷と汚れが酷くLDK全体のフローリングに入っていました。
その中で一部だけ明らかに酷い状態の所がありました。同じ箇所を違う角度で3枚撮影しましたのでご覧ください。
写真①
写真②
写真③
また、水回りのフローリングもひどい事になっていました。
写真④
一見するとあまり酷さが伝わりませんが近づいてみるとこんな感じです。完全に水が染み込みフローリングが反り返っています。
写真⑤
フローリングの酷い所だけやり直しでキレイにする予定でしたが、掃除屋さんに見て頂いた時に「傷に入った汚れはキレイにならない」とのことでフローリングを全部やりなおすことにしました。
それと、ここまでなると善管注意義務を果たしてしているとは言えないので補修費用は負担して頂きました。
フローリングの補修後
張り替えたといってもこのフローリングを剥いで工事するとかなりお金がかかるので、既存のフローリングの上にクッションフロアを貼りました。
なかなか素敵なクッションフロアです。
補修前
補修後
かなり印象変わりますよね。こちらのフローリングシートは部分補修も楽に出来るということだったので採用しました。
光の加減でクッションフロアの印象も変わるのでなかなかオモシロイです。
原状回復した補修についてのまとめ
大家としてもは出来れば補修費を払って頂きたい訳ではありませんし、わざと傷つけているとも思っていません。ただ、覚えておいてい欲しいことが、次の方も入居されるということです。
大家としてはトラブルがなく少しでも気持ちよく住んで頂きたいと思っています。