家を借りる時に物件を選んでいると敷金・礼金1ケ月と書いてありますよね。そもそも、敷金・礼金って何の為のお金？礼金とはなのかよく解っていないまま支払っているという方も多くいると思います。本日は、今さら聞けない敷金・礼金についてお伝えさせて頂きます。
敷金・礼金について知らないと損すること
敷金と礼金との違い！
<敷金とは>
敷金の役割とは部屋を退去するときの原状回復（生活でできてしまった傷などを直す）費用として、入居前にあらかじめ払う準備金のようなお金です。これは、傷を直すだけではなく滞納家賃があれば敷金に充当されて戻ってくるお金です。
<礼金とは>
部屋を所有する大家さんに支払うお金になります。お部屋を貸してくれたことに対してのお礼の意味を支払いで表しています。敷金とは違う礼金は戻ってきませんので注意してください。
| 敷金 | 礼金 | |
| 返還 | 戻ってくる可能性がある | 戻ってこない |
うちの物件では敷金は払って頂いてますが、礼金は頂いておりません。大家さんによって、敷金、礼金の取り決めは自由になります。ただ、礼金があると借りる方がの負担が増えるので最近では礼金を取らない物件が多いと聞きます。
また、敷金・礼金0円というゼロゼロ物件が増えてきています。今回は敷金について、ゼロゼロ物件についてもう少し詳しく説明させて頂きます。
敷金が戻ってくる流れ
敷金とはお部屋を借りる時に貸主に預けておくお金のことになります。関西の方では敷金を「保証金」と言ったりしていますし、「預り金」とも呼ばれることもあります。
一般的な賃貸の契約はお部屋を退去する時に入居する前の状態に戻して（原状回復）下さいという契約をしています。
例えば）敷金30万円 現状回復費用10万円 滞納家賃10万円
| 敷金 | 30万円 |
| 現状回復費用 | ▲10万円 |
| 滞納家賃 | ▲10万円 |
| 10万円 |
戻ってくる敷金は10万円になります。
敷金は何カ月が妥当なの？
一般的に敷金は家賃で表現されることが多くあります。敷金家賃の1ケ月分や3ケ月分など物件情報と一緒に書かれていますよね。ちなみに、うちの物件では敷金は家賃の3ケ月に設定しています。
これば地域や物件によって設定は大きく変わってくるので正解はありません。ただ、昔は部屋を借りる時に敷金を払うことが当たり前でしたが、先程もお伝えした通り敷金・礼金0円のゼロゼロ物件が増えているので借りる人にとってはハードルが低くないっています。
敷金0円物件を狙うのは本末転倒？
敷金0円はお金のことを考えると入居者にとっては大きいメリットです。ただ、根本的なことを考えないと本末転倒になります。
関東、関西の一部の独身向けの物件では敷金0物件が増えているようですが、全国的にみても敷金0物件はまだまだ少ないです。なので、敷金0円物件だけを考えて部屋を探すと絶対数が少ないです。
敷金0円の物件の中で気に入った物件があればいいですが、気に入らなければ意味がありません。まずは、敷金を気にせず物件を選んだ方が気に入る物件に出会う可能性は高いです。
敷金0円物件の注意するポイント
敷金0円にはいくつか確認しておくポイントがあります。
①物件が古い
②立地が悪い
③設備が整っていない
④別の費用が取られる
①～③までは物件を見学する時に確認出来ると思うので現地でしっかり確認をしてください。
気をつける必要があるのが④別の費用が取られる場合です。うちの物件では退去時にクリーニング代の請求はしていませんが、敷金がない代わりにハウスクリーニングの負担は借主側というケースもあります。
敷金について大家の小話！
最後に、大家（私）としての立場から敷金についての小話をさせて頂きます。
大家としては敷金は退去のことを考えると払ってもらった方が安心なわけです。ここだけの話、入居者を審査する上で敷金が払えるのかどうかも判断基準にしています。
なので、入居前に敷金3ケ月の所を1ケ月にして欲しいと交渉をされ方がいらっしゃいますが、これはハッキリ言ってマイナスポイントになります。うちの場合、入居前から敷金の交渉され方は100％お断りさせて頂いております。
敷金は貸主に預けるお金ですが、人を判断する材料にもしていることを覚えておいてください。
それと、敷金と合わせて読んでもらいたい原状回復義務についても書きましたので合わせてご覧ください。
